地震保険だけ加入できる?

今回の記事のテーマでは、

  • 火災保険に加入しないで、地震保険にだけ加入出来るのかどうか?
  • 元々は火災保険には加入してるけど、明日からでも地震保険に加入することもできるのかどうか?

上記の疑問にお答えする記事の構成になっています。

地震保険は火災保険に自動付帯される

地震保険は火災保険に自動付帯されるようになっています。

加入を希望しない場合は、保険契約申込書で契約を希望しない旨の署名・捺印が必要になります。

全ての火災保険に自動付帯されるようになっていて、逆に地震保険だけ単独で加入する事はできません。(地震保険法2条2項の地震保険契約の要件のひとつとして「特定の損害保険契約に附帯して締結されること」が挙げられ、同法施行規則1条2項で火災保険火災相互保険建物更新保険及び満期戻長期保険等が「特定の損害保険契約」とされています。

単独加入を認めない理由とは?

なお、単独加入を認めない理由は、高橋康文氏が出版した「地震保険制度」という書籍の中で、「逆選択(契約者が保険事故の発生する確率が高いことを知りながら、保険を契約しようとすること)を防止するため火災保険への自動付帯が適切と考えられたことがあるが、これは地震保険単独での加入(独立保険方式)では、地震リスクの高い人達の契約が集中し、保険集団が不安定となってしまい、収支予測が困難になるおそれがあることによる」と、述べられています。

地震保険の付帯率は?

損害保険料率算出機構のウェブサイトの資料によると、2019年度の地震保険の付帯率は、全国平均だと約66.7%となっていますが、都道県別でかなりの差異があります。

ちなみに以下に付帯率の高いトップ5と、付帯率の少ないワースト5をご紹介します。

付帯率トップ5(2019年度)

  1. 宮城県:87%
  2. 高知県:86.8%
  3. 宮崎県:83%
  4. 熊本県:82.3%
  5. 鹿児島県:81.7%

付帯率ワースト5(2019年度)

  1. 長崎県:52%
  2. 沖縄県:57.6%
  3. 佐賀県:58.4%
  4. 北海道:59.1%
  5. 富山県:60.3%

なお、2001年度は、熊本県は13位、宮城県は14位、福島県は30位、岩手県は35位だったのですが、2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震がキッカケとなり、地震保険の付帯率が上昇しました。

地震保険契約の要件に、火災保険契約と同時に加入しなければならない旨の規定があるわけではないので、中途加入でも地震保険に加入が可能です。

生活再建費用保険について

なお、当サイトで説明している地震保険とは、地震保険法2条2項の「地震保険契約」を意味していますが、これと似て非なる商品として、SBIリスタ少額短期保険が販売している「地震被災者のための生活再建費用保険」があります。

地震補償保険リスタは、地震もしくは噴火又はこられによる津波を保険事故とする損害保険のことで、地震などを直接又は間接の原因とする火災、損壊、埋没または流失によって生じた損害(地震補償保険リスタ普通保険約款1条)に対して、次の区分により費用保険金が支払われます。

  • 全壊:保険金額の全額
  • 大規模半壊:保険金額の2分の1
  • 半壊:保険金額の6分の1

現行の地震保険とは区分数が違うのが特徴のひとつで、こちらは単独で加入ができます。

まとめ

今回の結論を申し上げると、地震保険は火災保険に付帯される契約になるので、火災保険に入らずに地震保険だけ加入する事はできません。

仮に、最初は火災保険だけ加入していたけど、後になって地震保険も加入しておいた方が良さそうだと感じたら、火災保険に加入さえしていれば、途中で地震保険に加入する事は可能です。

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