水漏れによる細菌、ウイルスの付着

ウイルス、細菌、原生動物等の付着や接触、又はこれらの疑いが原因で水漏れ等の損害が発生した場合、保険金が下りない可能性もありえますが、具体的にどんなケースを想定しているのかを解説させて頂きます。

ウイルスや細菌の付着は基本的に補償対象外

基本的にウイルスや細菌の付着が原因による水漏れは補償対象外になる事が多いです。

東京海上日動火災保険の約款にも、「損害とは、偶然な事故によって保険の対象に生じた損害」と定義されていて、「ウイルス、細菌、原生動物等の付着、接触等またはこれらの疑いがある場合」等を補償対象から除外しています。

原生動物が何を指しているのかは、約款上必ずしも明確になっていないですが、一般教科書の分類によれば、「ゾウリムシやアメーバは原生動物」に該当し、「藻類やカビ類は原生動物ではないが原生生物である」とされています。

ウイルス等の付着による損害とは、水災や水漏れ後に腐敗などによって衛生状態に問題が生じ、貯水槽等に細菌汚染が生じた場合等を想定していると思われます。

貯水槽などに細菌汚染が生じた場合、消毒費用等が発生しますが、保険事故との間の因果関係の判断が難しいので、損害から除外されているのです。

なお、カビについては、損害保険料率算出機構の約款にも3条の部分に免責になると書いてあります。

ただし、カビによる損害全てを免責にしているわけではなく、保険の対象の自然の消耗や劣化、または性質によるカビを免責にしているので、例えば水漏れ等によって保険の対象にカビが発生した場合は、担保危険に応じて保険金の支払対象となります。

つまり、保険の対象物そのものが自然の消耗や劣化が原因のカビは免責になり、逆に他の要因(水漏れが起きたことによる(外部的要因)で保険対象物にカビが発生した場合)は補償対象になるという事になります。

微生物の大きさ

参考までに、下記に微生物の大きさを表したデータ画像をご紹介します。

微生物の大きさ

文部科学省「カビ対策マニュアル」から引用

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