保険料が払えない時の救済手段

今まで何年も、毎月口座から保険料が引き落とされていたり、クレジットカードで決済していた人手も、何らかの事情がかわり、保険料が支払えなかった場合、何か良い救済手段はあるのかどうか?をテーマに解説させて頂きます。

保険料未納の救済の考え方

契約成立後、保険契約者の保険料の支払いがない場合でも、事前に支払い猶予の合意がある時は、保険者が特に保険料の支払いを猶予したときは、契約者は保険料支払いについて遅滞の責任を負わなくてもよいとなっています。

また、予め保険約款の中に、振込猶予条項が規定されている場合、仮に保険料が所定の振替日までに振り替えできなくでも、払込猶予期間までに保険料を支払えば、保険会社側は保険責任を認める様になっています。

支払い猶予の合意がある場合

支払い猶予の合意については、責任開始条項(領収前免責条項ともいう)を排除する意思なのか、あるいは単に猶予期間中は保険者が履行遅滞による解除権の行使及び損害賠償請求をしない趣旨の特約と解釈すべきなのかが問題になります。

しかし大多数の意見では、当事者の合理的意思に合致するという観点から、責任開始条項(領収前免責条項)の排除についての意思表示、要するに責任持ち特約であると考えています。

責任持ち特約については、その後、保険監督官庁(現在は監督指針)等によって、保険料領収前に保険料領収証の交付を行う事は禁止されていて、かかる特約をしないよう指導されたのですが、保険契約者の利益に合致することから、私法上(当事者相互の関係を規律付けるもの)は有効であると考えられています。

払込猶予条項がある場合

振込猶予条項とは、保険会社の約款の中に、保険料が毎月の分割払いとされている場合、「保険会社側が所定の振替日に保険料を振り替えできなかったとしても、保険料の払込猶予期限までに保険料を払い込んだ場合には、保険契約が継続していたもの」とされていることを言います。

※契約者が当該期限までに保険料を払い込みできなかった場合には、保険契約は解除あるいは失効することになります。

結論

もし、期限までに保険料の払込みが出来なかった場合でも、契約条項などに一定の期間までなら支払いを猶予してもらえる猶予条項があれば、多少時間を延ばしても保険契約の効力は維持されます。

しかし、猶予期限までに払えなかった場合には、契約の解除や契約自体が失効されてしまいます。

理想的には毎月決まった日に口座から引き落としされれば良いのですが、事情ですぐに支払えない場合、猶予期限までには支払えるようにしなければ、契約解除になってしまいますので、注意が必要です。

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