告知義務違反

実際に保険契約者の告知義務違反が判明した場合、どのような結果になてしまうのか?本当に契約解除になってしまうのか?をテーマに解説させて頂きます。

告知義務違反がいかに重要な違反になる事がこの記事で理解できます。

告知義務違反は、問答無用で契約解除になる

保険法28条には、以下の様な趣旨が書いてあります。

保険契約者又は被保険者が告知義務違反について、故意又は重過失がある場合には、保険事故の発生の前後を問わず保険者は保険契約を解除することができ、保険事故が発生しても保険給付義務を負わないこととなる

つまり、告知義務違反が分かれば、分かった時点より前に起きた保険事故でも、保険会社は保険金の支払いを拒否できるわけです。

告知義務者の故意・重過失の意義

告知義務違反の効果として、保険者が保険契約を解除し、また、保険者の免責を主張することができるためには、告知義務者に義務違反について故意又は重大な過失があったことが必要となります。

これも保険法の28条の中に書いてあります。

保険者の解除権

上記の場合、保険者は保険契約を解除する事ができますが、この解除は将来に向かってのみ効力を生じます。

保険者による解除の意思表示は、保険契約者に対して行うことが必要ですが、被保険者に対して意思表示をする事はできないようになっています。

ちなみに保険者の解除権は、保険者が解除の原因があることを知った時、すなわち告知義務者に告知義務違反があったことを知った時から1ヶ月間行使しない時、または契約締結の時から5年間を経過したときは解除権が消滅します。

損害保険契約の締結時において、「保険者が告知されず、又は不実に告知された事実を知り(悪意のある告知)又は過失により知らなかったときは、保険者は保険契約を解除する事は出来ない」と保険法に規定されています。

保険者が保険契約を解除した場合には、保険者は解除がされたときまでに発生した保険事故について保険給付をする責任を負いません。(保険法31条)

告知義務違反のあった事実と保険事故の発生との間に因果関係がないときは、告知義務違反による解除に伴う既発生(すでに発生した)の保険事故についての保険者の免責の効果は生じないので、因果関係のない保険事故の保険金は給付される可能性があります。

まとめ

告知すべき事を怠り、告知義務違反が生じた場合、告知義務違反が分かる前に起きた保険事故の保険金も給付されずに契約解除されてしまうルールになっています。

いかに告知義務違反が重大な違反なのかという事です。

火災保険以外の損害保険、生命保険全般の保険契約において、絶対に告知義務違反をしてはいけません。

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