
建物自体の構造によって支払う火災保険の保険料が違ってくるのでしょうか??
まず、結論から申し上げると、物件種別と構造級別によって保険料が違ってきます。
少し詳細を説明させて頂きます。
損害保険料率算出機構が算定している参考純率(純保険料率)は、物件種別(住宅、一般物件、工場及び倉庫)ごとに計算されています。
物件種別内でも建物の構造によって参考純率が違います。これを構造級別制度といいます。
構造級別の意義とは
住宅物件について説明してみたいと思います。
建物の構造によって耐火性が異なるため、木造家屋とコンクリート造のマンションで同じ保険料とすることは、バランスを欠くことになります。
そのために、建物の構造によって、保険料に差を付けるのが構造級別制度になります。
構造級別制度は、2020年1月からM構造(マンション構造)、T構造(耐火構造)及びH構造(その他の構造。非耐火構造の略)の3つの区分に分かれています。
保険料は、M構造が一番安く、H構造が一番保険料が高いです。
構造級別の具体的内容
構造級別の具体的な定義をご紹介します。
M構造
共同住宅のうち、
- コンクリート造、コンクリートブロック造り、レンガ造及び石造の建物
- 耐火建築物・耐火構造建築物である木造建物
T構造
共同住宅のうち以下が該当します
- 鉄骨造の建物
- 準耐火建築物・特定避難時間倒壊等防止建築物又は省令準耐火建物、
一戸建てのうち以下が該当します
- コンクリート造及び鉄骨造の建物
- 耐火建築物・耐火構造建築物・準耐火建築物・特定避難時間倒壊等防止建築物又は省令準耐火建物
H構造
H構造はM構造やT構造に該当しない建物